会社員としての経営企画系の“お仕事”と、ライフワークとしてのWebサービスの開発ディレクション“しごと”のWワークを1年以上気分良く続けているのですが、この10月からお仕事の方で、週の半分は別の企業に「出向」することになりまして、ますます自分の「分人化」が散らか、もとい忙しくなりそうです。
でもそのほうが、ブルシットジョブを減らして意味のある業務で自分を活かすことができるし、会社のモノカルチャーに染まることを忌み嫌う自分としてはちょうどよいと思っています。
📌 今号のトピック
画像生成AIがいよいよ身近な相棒になってきた🪓
ゴーストタウンって、またそれ大げさな👻
引用論議はウェブ論壇の慰み 🤷🏻♂️
2つの三体💧
2016年の自分にNFTブームを評価してもらう👨🏼⚖️
1/ 画像生成AIがいよいよ身近な相棒になってきた🪓
最近の当ニュースレーターのイラスト画像はブラウザからお手軽に作成できるBing Image Creator で作っていました。そのエンジンであるDALL-E が2 から 3へバージョンアップされ、さっそくBing Image Creator や ChatGPTからも呼び出せるように。
「DALL-E 3」で生まれ変わった「Bing Image Creator」など、Microsoftが新しいAIツール - 窓の杜
一方で、日々の「お仕事」業務で助けて貰う機会が多いのは、ゼロイチで画像を作るAIではなく、自分や誰かが撮った写真を用途に合わせてゴニョゴニョしてくれる機能。stable diffusion や midjourney でプロンプト職人になることは諦めている自分も Adobe Fireflyの「生成塗りつぶし」には大変お世話になってます。
PhotoshopやIllustratorでも使える。AdobeのAIツールが正式リリース | ギズモード・ジャパン
無料だとこういうのも
Clipdrop - Uncrop
また、お仕事用で写真を撮ることも多いカメラ使いとはしては「いい感じにポートレイト撮れたけどWebのココで使うには画角が足りなかった・・・」とか「イベントで登壇者を中心にした写真を撮ったら写ってはいけない人が見切れていた・・・」みたいな今までなら泣く泣くボツにしていた写真を自然に調整して、活かすことができることに感謝しています。
そんな感じで業務レベルではまず、文字起こし、写真の調整のような補助的なタスクで、なかなかの恩恵を感じているAIです。次の身近な対象は、、Webサイト制作みたいですよ。ここまで万能じゃなくても、Studio やペライチや Wix みたいなツールがページの要素レイアウトだけじゃなくて画像やイラストやコピーを作ったり選んだりしてくれる未来はもうすぐそこに。
2/ ゴーストタウンって、またそれ大げさな👻
富士通、本社移転で危惧される汐留の“ゴーストタウン化”。すでに「ピエリ守山もかくや」「枯れた汐留」との嘆きも飛び交う寂れぶり | マネーボイス
自分が新卒で入社した職場の最寄り駅はできてまもなくの都営大江戸線の勝どき駅で、隣の汐留駅近辺は、電通やパナソニックが入居した「トーキョーのイケてるビジネスエリア」でした。そんなイメージから令和になってもアップデートされずにいたので、この記事はちょっとびっくりしました。
ガラス張りのビルのフロアを貸し切って、能力とコミュ力の高い男女が、一箇所に集まってモーレツに働き、お昼は(当時から)1000円を超えるランチを食べて、夜遅くまでモーレツに働き、新橋で一杯飲んでからタクシーで帰る、みたいな価値観に根ざした場所だったわけで、廃墟化もさもありなんと思うところです。
入居企業の経済力に依存する都会のビジネス街のレストランフロアは、コロナ禍と働き方の変化の影響が直撃してますね。
一方でこれくらいでゴーストタウンを名乗らないでほしいという地方勢の声もあります。
ただ、シャッター商店街の場合、行き交う人はいなくてもそこに人は住んでいるのでゴーストと言うと失礼ですよね😌
3/ 引用論議はウェブ論壇の慰み 🤷🏻♂️
「無断引用」という言葉が“矛盾”しているワケ…誤解されがちな著作権法第32条1項、「公表された著作物は、引用して利用することができる」の真意【一級知的財産管理技能士が解説】 | ゴールドオンライン
引用は要件を満たしていれば成立するので「無断転載」はあっても「無断引用」って言葉はおかしいよね、というお話。
とはいえ、引用の判断は明確なシロクロが即時につくものではないので難しいところ。
「引用」を通じてパーマリンクでつながるワールドワイドウェッブを信奉していた自分は、その「引用」から議論やコミュニケーションが始まるWebサービスを作ろうとした事があるのですが、引用ではないYoutubeの「貼り付け」で画面が埋まってしまったという経験があります。
これも今ならAIが補助線くらいはひいてくれるかなあ。
4/ 2つの三体💧
Nrtfrix版の三体がついに来年1月から公開ということで楽しみにしていたらなんと、
wowowでテンセントビデオ版の三体が来月から公開開始!という話題が飛び込んでいてあたふたしています。
基本的にはどちらも第1部を扱った映像化のはずなので「まだまだこれから」なのですが、比較しながら見るという楽しみが増えました。
そのあたりの興奮を弟版のポッドキャストで喋っていますので、三体を読んだ人はよろしければ聞いてやってください(文字起こしもあります)
ロゴデザインの違いやキャッチコピーなども考察しています。
2024年3月追記:見た感想を喋りました
5/ 2016年の自分にNFTブームを評価してもらう👨🏼⚖️
ふとしたきっかけで久々にMediumにログインするきっかけがありまして、そこには2016年に書いたこんな書評&自説がありました。
「誰が音楽をタダにした?」を読んでインターネットのことを考えた [前編] | by @idmoriuchi | Medium
mp3圧縮技術が最終的には音楽業界を変革して、ブロギング技術が最終的にはマスメディアを変えたように、当時は「ちょっとヤバい新テクノロジー」が長い目で見ると生活を変えて免罪(?)されることに対する当惑と、新テクノロジーやトレンドを評価するときの「私の拠り所」を3つ以下のように書き綴っていました。若いですね🙂
昔も今も、自分がカッコイイなあと感じるのは時代の変化の潮流を先読みして「価値観の刷新」を「清廉な未来予想図(ビジョン)」をもって「実直に」チャレンジしている人たち、プロダクトです
ところで2020年度の「ちょっとヤバいテックトレンド」と言えば、NFT。ChatGPTを介して、「2016 年にブログを書いた自分」に評価してもらいました。
2016年、私は「誰が音楽をタダにした?」というブログを書いて、インターネットと音楽業界の交差点における変革とその影響について熟考しました。その時の考えを背景に、ブロックチェーンとNFTの現象についての評価を試みます。
1. 価値観の刷新
NFTはデジタルアートやコンテンツの所有権を確固たるものとして証明する新しい方法として登場しました。ブロックチェーン技術の透明性により、作品の出所や取引履歴が公開され、確認することができます。これは、音楽のデジタル化と同じく、価値観の大きな変革をもたらしています。
2. 清廉な未来予想図(ビジョン)
ブロックチェーンとNFTは、中央集権的なシステムからの解放をもたらしています。これにより、個人の自由と権利が前面に押し出されています。さらに、異なるプラットフォームやアプリケーション間でのデータの移動や利用を可能にするインターオペラビリティも、この新しいビジョンの一部として考えられます。
3. 実直なチャレンジ
NFT市場の成長には「投機性」が大きく影響しています。短期的な利益を追求するための投資が、価格の急騰や急落を引き起こしているのです。このような市場の動きは、音楽やアートの真の価値から離れたものとなっており、これに対する実直な取り組みが求められます。
2016年の自分もNFTには懐疑的なようです😌
京都の街中華の代表作のひとつ、「からしそば」はご存知ですか?
京都市に住んでいる人でも知らない人は知らないからしそば、ポッドキャスト「今、麺を食べています」で取り上げましたので、気になる方はぜひ聞いてください。